石巻のSさんの体験

2011.10.15 00:10|2011年の震災
石巻のSさんから新米が送られてきました。

大打撃を受けた被災地の方から贈り物?って、
不思議な気持ちになりました。

「元気です。足りないものはありません。」

って震災直後、メールの返信があったから
本人が大丈夫なのはわかっていたのだけど・・・。

どこまで聞いていいのか分からないな、と思い
なんとなく電話出来ずにいましたが、
お米のお礼を言うためにかけてみました。

以下、Sさん談。(Sさんに了承いただいてます)

「第一波で50cmくらいの津波が来たから
みんな大した事無いと思っちゃったんだよね。
今までも来る来るって言ってて来なかったから、
避難しなかった人もたくさんいた。お年寄りとかね。
第二波・第三波がスゴイんだな。

車で逃げた人は大体渋滞しちゃって動けずに
車ごと持ってかれちゃったんだ。
道が詰まりそうなら足で走って逃げた方がいいね。

津波でさらわれると色んなとこるぶつけるのかな、
死体が見つかっても首やら腕やらもげちゃってるのね。
引く波の威力がすごく強いんだよ。
家だって基礎だけ残して全部持ってかれちゃうんだよな。

自分も車で逃げたんだけど、渋滞しなくて大丈夫だった。
一晩車で過ごしたんだけど、
水が引かないから避難所に行ったんだよ。

運良く一ヵ月後には新しいアパートが見つかってね。
元のアパートも車も全部持ってかれちゃったよ。
なぜか携帯電話は生きてて、見つかったんだけど。
車も見つかったけど、とても乗れる状態じゃなくて、
新しいの買ったよ。

職場(港近くのお店)の掃除には一ヶ月かかった。
ヘドロがすごくて。
5月末から仕事再開してるよ。

(なにか欲しいものある?という私の問いに↓)

いやぁ、今まで色んなもの部屋に置いてた訳だけど、
もう物は要らないや、と思ってるんだ。
最低限必要なものだけでいいかなって。

最低限の暮らしを始めてみると、
この方が調子いいような気がしてきたし。

(冬用の服とか、いらないの?)

実はまだ支援物資って結構残ってるのよ。
税金もいつまでか分かんないけど、タダだし、
医療も高速道路も今はタダだし。
そんなに困ってることはないよ。

ガソリンだけは常に満タンにしておくようにしてるよ。
あの行列はすごかった。もう絶対いやだから。

みんな悲愴な顔なんかしてない。
わりと普通に暮らしてるよ。
もう無いものは無いんだから。流されちゃったんだからさ。
割り切るって言うのとも違うんだけどなぁ。

とにかく、津波来そうになったらたらすぐ逃げた方がいいよ。
なんていうか・・・いい経験になったよ。」



大体のところこんなお話を聞きました。
聞いてもスゴ過ぎて、
「うーーーん、そっかぁ。」ばっかりしか言えませんでした。

あのお米の意味は・・・
「本当に元気で大丈夫だから心配すんな!」
ってことだったのかなぁ、と今思います。

おかげで「腫れ物に触るような扱い」を止めて、
電話してどうだったの?って聞けたわけですから。

さすが、男の中の男・Sさん!
無言で米を贈るというこの粋な行動。
あいかわらずカッコいい。

テーマ:東北地方太平洋沖地震
ジャンル:ニュース

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 yoyo

Author: yoyo
元オーガニック系シェフ・現ヒプノセラピスト。食べ歩き、レシピ、山菜キノコ採取、お散歩、セラピー関連など、私の日々を綴ります。私がどんな人間か知っていただければ嬉しいです。

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